
世界にはおもしろい保険が色々あります。
中でも笑えるのが胸毛保険。
そんなところに保険掛けるなよ…。
あと、お天気保険なるものが日本にあるらしい。日本すごい。
というわけで、日本人はいつの間にか多種多様な保険に加入しています。
健康保険、年金保険、自動車保険、生命保険、火災保険。
お金に困っている時には「そんなに色々保険料さっぴくなよ!」と感じる人もいるでしょう。
単発バイトのフルキャストで働いてる人も、そんな風に感じてる人が多いみたいです。
単発バイトは日数が少ないので、当然、総支給額もあまり多くありません。
そんな中、保険料が引かれているのを見ると、めちゃくちゃ天引きされてるように感じるわけですね。
この記事では、フルキャストでは社会保険の加入条件とはどのようになっているのかを解説していきます。
加入したくない場合はどうすればいいのか?についても解説しますので参考にしてください。
フルキャストの社会保険いつから?
「フルキャストで働いたら社会保険に入れるの?」「いつから加入になるの?」という疑問を持つ方は多いです。
実は、フルキャストでの働き方によって社会保険に加入できるかどうか、そして加入のタイミングが変わってきます。
- 社会保険の加入条件を満たす場合
▶フルキャストとの雇用契約時点で条件を満たしていれば、契約開始日から社会保険に加入 - 社会保険の加入条件を満たさない場合
・契約期間が2か月以内の場合
・週の労働時間や収入が加入基準を下回っている場合
▶契約更新時または条件を満たした時点から社会保険に加入
一般的には、雇用契約時に加入条件を満たしていれば、フルキャストで契約開始日から社会保険への加入となります。
ただし、契約期間が2ヶ月以内の場合や、社会保険の加入条件を満たしていない場合は、契約更新時や条件を満たした時点から加入となります。
フルキャストの社会保険の加入条件
フルキャストで社会保険に加入する条件を見てみましょう。
まとめると、フルキャストを利用していて社会保険に加入する条件は以下の2パターンです。
- 月に17日以上かつ130時間以上の条件で、2か月以上同じ派遣先で働く見込みがある。
- 上記の条件で3か月以上働いた実績がある。
レギュラー派遣であっても、1か月で就労期間が終わるのであれば、加入しないことになります。
契約当初から2か月以上働くとわかっていれば、最初から加入。
最初はその予定ではなかったが、結局3か月連続で同じ条件で働いた場合は、その3か月目の初日から加入。
ということになります。
単発バイト(スポット紹介)では社会保険に加入することはありません。
1日から末日までの就業実績が17日以上かつ130時間以上、2ヶ月連続で対象者となり、3ヶ月連続で満たした場合は3ヶ月目の1日から強制加入となります。 今後も継続して上記同様に勤務する見込みがある方。 2ヶ月以上の加入要件を満たす契約を結んだ際は契約の初日から加入となります。 ※上記は、担当支店へご相談頂くようお願いいたします。
「キャストポータル よくある質問~社会保険について~」より
(上記リンクはフルキャスト専用サイトのページのため、スタッフ登録していなければ閲覧できません)
フルキャストが社会保険に入れてくれない!
「フルキャストが社会保険に入れてくれない!」と感じている人がいるかもしれません。
社会保険は、一定の条件を満たせば、パートやアルバイトでも加入義務があります。
まず、社会保険の加入条件を満たしているかを確認した上で、フルキャストの担当者に確認をしてみるのがベストです。
- 加入条件の確認
- 会社への確認
- 相談窓口
- 状況の記録
労働時間:週の所定労働時間が20時間以上であること
雇用期間:2ヶ月を超える雇用契約、または契約更新が見込まれること
会社の人事・労務担当者に、社会保険加入について確認しましょう。
加入条件を満たしていることを伝え、加入手続きを依頼してください。
会社が対応してくれない場合、次の相談窓口に相談するのがおすすめ。
年金事務所:勤務先を管轄している年金事務所
ハローワーク:雇用保険に関する相談も可能
労働基準監督署:労働条件に関する相談ができる
念のため、会社とのやり取り・加入条件・相談窓口への相談内容などを記録しておきます。
証拠となる書類(雇用契約書、給与明細など)も保管しておくとベストです。
社会保険に未加入の状態が続くと、将来の年金や医療保険で不利に。。
早めに適切な対応をすることが重要です。
フルキャストの社会保険に加入したくない!
フルキャストで社会保険に加入したくない人は、スポットで日雇いバイトにするか、1か月以内と決めてレギュラー派遣に行くしかないでしょう。
フルキャストで単発バイトなどをしていると、就業先から直接声がかかって継続的に通ったりすることがあります。
この際も、就労が長期にわたるのであれば社会保険に加入することになります。自分がいつからどれだけ働いているのか?をしっかりチェックしましょう。
なお、フルキャストでは社会保険の加入条件を満たさないよう、勤務日数に調整が入る場合があります。
たとえば、単発バイト(日雇いバイト・スポット)の人が社会保険に入りたくない場合、月に17日以上、同じ現場に入ると、1ヶ月間その現場に入れなくなるといった調整です。
ちなみに、レギュラー派遣は「フルキャストとの契約」となります。
そのため、社会保険に入らないために1か月ごとに就業先を変えたとしても、フルキャストとの契約が継続するのであれば、社会保険への加入条件を満たす可能性があります。
このような作戦を考えていた方は、フルキャストに聞いてみるといいでしょう。
フルキャストで社会保険に加入しない人はどうなる?
スポット紹介、及び1か月のみで就労が終わったレギュラー派遣の人は、フルキャストでは社会保険に加入できません。
本業がある方はそちらで社会保険に加入。
そうでない方は国民健康保険と国民年金を自分で納める必要があります。
これがまた高いんです・・・とほほ。
「国民年金たけぇよ!」と思う方は、前年度所得次第では1/4免除~全額免除される可能性があるので、僕みたいに免除申請してみましょう。
学生(高校生・大学生)は社会保険に加入できる?
学生(高校生・大学生)は基本的に社会保険には加入できません。
ただし、卒業見込み証明書を持っている場合は、条件を満たした際に加入となります。
フルキャストの社会保険料
社会保険とは?
上でフルキャストにおける社会保険の加入条件を見てきましたが、そもそも、「社会保険とは何か」をまるっとおさらい。
社会保険とは「健康保険」と「厚生年金」からなる保険です。
一定の条件を満たした労働者は強制加入。
社会保険の内容は、ざっくり以下のような感じ。
- 健康保険:怪我・死亡等に対してお金をくれる制度
- 厚生年金:20歳以上の国民全員が払っている年金のこと
主に老齢年金・障害年金・遺族年金という形で受け取ることができる
社会保険料の計算式
フルキャストでも、その他の会社でも、社会保険料の計算方法は同じです。
計算方法自体はそこまで難しくないのですが、自分の社会保険料を知るには「標準報酬月額」という聞きなれないシステムを理解しなくてはいけません。
とはいえ、ぶっちゃけ覚えなくてもかまいません。
気になる方のために一応解説しますね。
政府は全労働者の月収を全50段階の「標準報酬月額」に分けて社会保険料を計算しています。
「月収21万~23万円=標準報酬月額22万円」
というような具合です。
自分の月収額によって標準報酬月額が決まり、それに応じた社会保険料を支払うということです。
ゲームで考えてみると、月収が「経験値」、標準報酬月額が「レベル」と例えることができます。
経験値1~100までは「レベル1」、100~300までは「レベル2」みたいな感じですね。
経験値によってレベルが決まり、レベルアップ報酬がもらえるみたいな感覚でよろしいかと。
(実際にはもらえるのではなく、差っ引かれるのですが)
…わかりにくいたとえですみません。
標準報酬月額に対応した社会保険料率は都道府県によって微妙に違います。
大体ですが、次のような社会保険料になっています。
月収 | 社会保険料(労働者負担) |
---|---|
~100,000円 | 約10,000円~13,000円 |
100,000円~150,000円 | 約13,000円~21,000円 |
150,000円~200,000円 | 約21,000円~28,000円 |
200,000円~250,000円 | 約28,000円~33,000円 |
250,000円~300,000円 | 約33,000円~42,000円 |
結構引かれますねー。月収が少ないほど、多く感じます。
月収6~7万円でも、社会保険は1万円ほど引かれます。
給料から社会保険が天引きされ始めると、「なんかめっちゃ給料減った!」と思うでしょう。
ですが、社会保険は会社が同額を出してくれるため、年金額が倍になるので、実際的には非常にお得です。
国民年金は高いです。
夫婦で32,000円です。
フリーランスのライターとして駆け出しの時には、もう重くて重くて仕方がありませんでした。
現在、半額免除申請してる最中です。
(追記:半額免除されました。ヤッター!)
詳しい社会保険料は政府の資料を見てみてください。
全国健康保険協会「平成31年度保険料額表(平成31年4月分から)」
フルキャストの社会保険【単発・即給】のケース
フルキャストの社会保険と即給や単発バイトの関係をそれぞれ説明します。
フルキャストの社会保険【即給】
フルキャストでは、「即給」という仕組みを使って、働いた分の給与を早めに受け取ることができます。
一方で、社会保険に加入した場合、この即給に一時的な制限がかかることがあります。
即給とは?
即給(そっきゅう)とは、勤務後に申請することで、すぐに給与の一部を受け取れるサービスです。
急な出費があるときや、給料日まで待たずにお金が必要な場合に便利な制度です。
社会保険の加入条件とタイミング
- 2か月以上の継続勤務が見込まれる場合 → 3か月目から社会保険に加入
- 1日のみや2か月未満の勤務 → 社会保険加入の義務なし
フルキャストのレギュラー案件(長期継続の仕事)では、上記の条件を満たし、社会保険に加入する人も多くいます。
社会保険と即給の関係とは?
社会保険に加入すると、月々の給与から保険料が天引きされるようになります。
この保険料は、健康保険や厚生年金などをカバーするために必要な費用です。
たとえば、ある労働者のケースでは、
- 時給1,600円 × 8時間 = 日給12,800円
- 社会保険料は月27,000円ほど
この場合、月初の数日間(例:2〜3日)は、社会保険料を天引きできるだけの給与が確保されるまで、即給が制限されることがあります。
なぜ月初は即給が使えないの?
会社(派遣元)は、社会保険料を天引きして納付する責任があります。
もし、働いたお金がすべて即給で前払いされてしまうと、保険料を差し引くお金が残らなくなってしまいます。
そのため、社会保険料に相当する額(例:27,000円)を稼ぐまでは即給の利用が制限されるのです。
つまり、最初の2〜3日分の給与は、保険料の確保のために即給できないという仕組みです。
フルキャストの社会保険【単発】
フルキャストの単発バイト(日雇いバイト・スポット)は、基本的に社会保険(健康保険・厚生年金)や雇用保険には加入しません。
理由は、単発バイト(日雇いバイト)の多くは、雇用期間が短いため、社会保険の加入条件を満たさないからです。
具体的には、上で説明したように、社会保険は2か月以上の雇用が見込まれる場合に加入義務が発生します。
まとめ:フルキャストの社会保険⇒実はお得
フルキャストで社会保険に加入する条件について見てきました。
社会保険の加入条件は次の通りです。
社会保険 | |
---|---|
加入条件 | 1.月に17日以上かつ130時間以上の条件で 2か月以上同じ派遣先で働く見込みがある。 2.上記の条件で3か月以上働いた実績がある。 |
計算式 | 各都道府県の社会保険料率による |
2か月以上のレギュラー派遣の場合は加入必須です。
社会保険が引かれ始めると、「なんかめっちゃ給料引かれてね!?」と愕然としますが、ぶっちゃけ国民健康保険と国民年金納めるより半額で済むので、お得です。
あ、でも、国民年金は免除制度があるので、どっちが払う額が少なくなるかは微妙なところですねー・・・。
いずれにしても国民の義務なので、保険はちゃんと加入しておきましょう。
年金もちゃんと払おうね。
自分の働き方や、現在の保険料などと比較してどのように変わるか、シミュレーションしてみるのもいいかもしれません。
以上、フルキャストの社会保険についてでした。
ちなみに、雇用保険や労災保険についての記事も書いてます。