
フルキャストの即給はすぐに給与を受け取れる便利なシステム。
「か、金がねえ!」って時に使えるサービスです。
しかし、ここで聞きたくなるのは次の質問。
「でも・・・(手数料)お高いんでしょう?」
そう、すぐにお金がもらえるのは良いんですが、その代償はなんなのだ!?
というのは誰しもが気になるポイントだと思います。
そこで、この記事では、「即給を引き落とす際にかかる手数料」について解説します。
また、数値を入力することで即給の最終振り込み額を概算できるシミュレーターも作ってみました。
即給を初めて使う方、実際どれくらい振り込まれるかを計算したい方はぜひ活用してみてください。
フルキャスト即給⇒手数料と手取り額の計算方法
フルキャストで即給の利用申し込みを行うと、手数料等の額が差し引かれて即給利用可能額(手取り額)が積み上げられていきます。
さらに、口座へ振込申請をする際に、振込手数料がかかります。
差し引かれるすべての項目は次の通り。
- 交通費
- 所得税
- 社会保険料
- 雇用保険料
- 振込手数料
もうちょっと詳しく分類すると、次のようになります。
- 交通費
即給で引き落とせないだけ。通常の給料の振り込み時にもらうことができる。 - 所得税・社会保険料・雇用保険料
通常の給料振り込み時にも天引きされる額。 - 振込手数料←実際に損するのはコレだけ!
即給を利用すると特別にかかる手数料。
色々差し引かれているように見えますが、実際に損しているのは「振込手数料」のみです。
次の章で、1つ1つの項目を順番に見ていきましょう。
フルキャスト即給の天引き項目
フルキャストの即給で天引きされる項目を次にまとめました。
スポット紹介 | レギュラー派遣 | レギュラー派遣 2か月以上 |
|
---|---|---|---|
交通費 | 〇 | ||
所得税 | 〇 | 〇 | 〇 |
雇用保険 | 〇 | 〇 | |
社会保険 | 〇 |
※「自分の場合はどうなんだろう」と思った方は、フルキャストに直接問い合わせてみてくださいね。
フルキャストで即給を利用した際に、給与から差し引かれる天引き項目や手数料等を見ていきます。
交通費とは?
スポット紹介の場合、交通費等の手当は即給から差し引かれます。
差し引かれた交通費は通常の給与振り込み時に振り込まれます。
レギュラー派遣の場合、交通費等の手当、有給休暇・休業手当、経費精算費用、遅刻・早退があった場合の実績時間も即給に含まれます。
法定控除相当額とは?
法定控除相当額とは、具体的に言うと「所得税」「雇用保険料」「社会保険料」にあたります。
法定控除相当額1:所得税
「所得税」は所得に応じてかかる税金です。
派遣・紹介先の企業が計算して給与から天引きします。
いわゆる「源泉徴収税」というやつです。
スポット、レギュラー関係なく、即給から差し引かれる項目です。
ただし、その年の所得がまだ確定していないため、「大体の額」で天引きされます。
僕の経験では、給与の5%ほどの時もありましたし、給与の10%ほどの時もありました。
ここで疑問なのは、「企業はどのようにして所得税を計算しているのか?」ということ。
会社で働いていれば、前年度の所得から「今年の所得はこれぐらいだな」と「大体の額」を割り出します。
そのため、大体あっています。
ところが、フルキャストでは派遣・紹介先の企業に「前年度の所得」は提出しません。
そのため、ぶっちゃけていえば企業は所得税を適当に天引きしていると思います(というか、そうするしかないからしょうがない)。
すいません、ウソでした。
各企業が独自に計算した所得税額に従って引き落とされているようです。
いずれにしても、複数の派遣・紹介先にバイトに行くと、各企業で所得税の額はまちまちです。
天引きされる額が多いと感じる場合は、忘れずに確定申告をして、フルキャストで働いた分の所得税を還付してもらいましょう。
▶フルキャストの所得税は高いけど返ってくる?確定申告で税金バック
法定控除相当額2:雇用保険
次の法定控除相当額は「雇用保険」です。
会社を辞めた時に失業保険がもらえるようになる、アレですね。
レギュラー派遣の人は加入必須です。
スポットの場合、基本は加入しません。
詳しくはこちら↓
- フルキャストで雇用保険に加入する条件
-
キャストポータル「よくある質問~社会保険について」より
- 31日以上の雇用見込みのある労働契約、もしくは日~土を含む週で所定労働時間20時間以上の勤務実績がある場合加入です。
- 派遣の場合は一ヶ月以上の契約のみ結んでいる為、派遣で就業された方は加入必須でございます。
雇用保険は大体が「給与総額×3/1000」(建設業の場合は給与総額×4/1000)で計算されています。
つまり、日給8000円だった場合、雇用保険料は8000×0.003=24円となります。
▶雇用保険料の計算方法
法定控除相当額3:社会保険
最後は「社会保険」です。
社会保険料=健康保険と厚生年金です。
社会保険料は誰でも引かれるわけではありません。
基本的には「2か月以上働く見込みのある人、あるいは働いた人」が対象となります。
- フルキャストで社会保険に加入する条件
-
キャストポータル「よくある質問~社会保険について」より
- 1日から末日までの就業実績が17日以上かつ130時間以上
2ヶ月連続で対象者となり3ヶ月連続で満たした場合は3ヶ月目の1日から強制加入となります。 - 今後も継続して上記同様に勤務する見込みがある方。
- 2ヶ月以上の加入要件を満たす契約を結んだ際は契約の初日から加入となります。
※上記は、担当支店へご相談頂くようお願いいたします。
- 1日から末日までの就業実績が17日以上かつ130時間以上
1日分の社会保険料は「1か月分の社会保険料÷17」で計算されます。
また、社会保険料額は都道府県ごとに異なります。
収入の額に応じて50段階に分けられる仕組みとなっています。
ご自分の都道府県の社会保険料率を知りたい方は、次からアクセスしてください。
▶フルキャストの社会保険いつから?保険料や加入条件・単発・即給も
法定控除額は通常の振り込みであっても引き落とされる
「今この時にお金が必要だ!」という時に即給を使うと、全然手元に残らない感じがして「すっごい引かれてるー!?」と被害妄想に陥りがち。
ですが、ご安心を!!
これらの法定控除相当額は通常の給料振り込み時にも差し引かれる項目です。
「即給だけ特別に色々引かれてしまう」というわけではないので安心してください。
差し引かれるのが今なのか、後なのかという違いだけです。
フルキャストもそこまで鬼ではありませんよ。
振込手数料は?
先に紹介した交通費や法定控除相当額は、即給利用申し込みの際に天引きされる額です。
これとは別に、即給で積み上げた金額を実際に自分の口座へ振り込む際に振込手数料がかかります。
2024年7月1日以降、振込手数料がすべて無料になりました!
以前は、次のような振込手数料がかかっていましたが、現在は無料です。
スポット紹介 | レギュラー派遣 | |
---|---|---|
三井住友銀行 | ||
その他の口座 申請額3万円未満 |
||
その他の口座 申請額3万円以上 |
なぜ三井住友銀行への振込手数料は安いのか?
三井住友銀行への振込手数料が安い理由は、即給サービスの提供会社にあります。
2024年7月1日以降、すべての銀行で振込手数料は無料になっています。
即給サービスを提供しているのは「さくら情報システム」という会社です。
派遣会社はこのさくら情報システムの即給サービスを導入することにより、給与の前払いを可能にしています。
さくら情報システムは三井住友銀行系列の会社なので、三井住友銀行への振り込みが特別安くなっているのです。
▶フルキャスト即給の振込手数料が「三井住友銀行」だけやたらと安いワケ
振り込みは1,000円単位
口座への振り込み時には1000円単位でしか申請できません。
つまり、即給利用可能額が999円溜まっていても振込申請を行えないということになるので、注意してください。
スポット派遣で即給利用可能額が1000円、振込先口座が三井住友銀行の場合、実際に振り込まれる金額の計算式は以下の通りです。
1000円(即給利用可能額)-55円(振込手数料)=945円(実際に振り込まれる額)
1,000円(即給利用可能額) – 0円(振込手数料)=1,000円(実際に振り込まれる額)
▶フルキャストの即給とは?ホントに使える?システムとメリットを解説
まとめ:フルキャスト即給は手数料無料だが天引き感あり
再度、フルキャストの即給を利用した際に天引きされる項目をまとめます。
- 交通費
- 所得税
- 社会保険料
- 雇用保険料
- 振込手数料
即給においては、主に交通費で引き落とせる金額が変わってきます。
2.~4.は法定控除相当額なので、即給でなくても天引きされる額です。
給与が10,000円なら、交通費次第では引き落とせる額は8,000円くらいとみた方がいいでしょう。
所得税等は即給じゃなくても引き落とされる項目なのですが、「今すぐお金が欲しい!」って思ってると、「なんか結構引かれたな」って感じてもしょうがないかもしれません。
あと、スポット紹介では交通費が振り込まれません。
交通費も馬鹿にならないので、スポット紹介で交通費が引かれると、天引き感満載ですね笑
とはいえ、5,000円~6,000円くらいの金額をすぐに振り込んでくれるのは、状況によってはめちゃくちゃありがたいです。
僕もいずれ、のっぴきならない状況に追い込まれたら利用しようかなと思います(どんな状況だ)。
いずれにしても、天引きされる額は居住地、業務形態、給与の手当で変わってくるので、ご自分の即給利用状況を確認した上で使用してください。
■即給の申請手順についての記事↓
▶フルキャストの即給やり方※スポット紹介・レギュラー派遣を解説